7.262007
平成19年度 前学期「授業公開FDワークショップ」概要報告
高等教育開発センターでは平成19年度前期の授業公開FDワークショップを下記の要領で実施しました。今回は私たちセンター専任教員が取り組んでいる新しい授業方法の紹介として、授業公開を設定しました。限られた広報期間だったにもかかわらず、参加いただいた先生方に、お礼申し上げます。
1.公開授業
公開授業その1
○公開科目:「大分大学の人と学問」(教養教育科目)
○授業日時:2007年7月18日(水)3限(午後1時10分~2時40分)
○授業担当者:尾澤 重知(高等教育開発センター)
○場所:32号教室(教養教育棟3階)
「大分大学の人と学問」は、本年度より本センターがコーディネータとなっている教養教育科目です。本授業では、「大分大学への理解を深めること」と、「大学での学習方法を習得すること」を主な目的とし、約110名の学生が受講しました。1年生~4年生まで、全学部の学生が参加しています。
授業全体としては、学長による「大分大学の理念」に関する講義をはじめとして、各学部の部局長や教員による先端研究の紹介、また、理事によるシンポジウムなど多様な講義を実施しました。また、オムニバス講義を効果的に実施し、大学での学習方法を学ぶため、演習やグループ学習を導入している点も特徴です。
今回の公開授業は、講義の総括として、「大分大学を高校生へ紹介する」をテーマに、大学紹介ビデオの視聴とグループワークを行いました。ビデオ視聴にあたって機材の不調に見舞われたものの、ビデオ視聴結果をもとに内容上の問題点や、改善案などについて小グループでの議論が行われました。
なお、授業の詳細については、「大分大学グローバルキャンパス」の「大分大学の人と学問」をご覧ください。一部講義については、オンディマンドで授業ビデオの配信も行っています。
公開授業その2
○公開科目:「生命観の変遷」(教養教育科目)
○授業日時:2007年7月9日・16日(月)2限(午前10時40分~12時10分)
○授業担当者:牧野 治敏(高等教育開発センター)
○場所:32号教室(教養教育棟3階)
この授業は一般的な講義形式の授業で、スマートボード(電子ホワイトボード)を活用した事例の紹介です。教育福祉科学部と経済学部から約120名の学生が受講しています。授業開始時刻直前からスマートボードのセッティング作業を開始したので、授業の冒頭は学生に配付資料を読ませる時間になりました。
なお、授業の詳細については、「大分大学グローバルキャンパス」の「生命観の変遷」をご覧ください。スマートボードによる授業記録については、原則として履修者のみに公開しています。
2.授業検討会
○検討会日時:2007年7月18日(水)4限(14時50分~16時20分)
○場所:32号教室
授業検討会は「大分大学の人と学問」終了後に、引き続き行われ、4名の先生に参加いただきました。授業者であるセンター専任教員尾澤講師から本授業のねらいと達成度等について説明があった後、授業検討会となりました。
授業の形態に関する内容では、グループワークでのグループ構成の方法やその指導方法、座席の決め方等、熱心な話し合いが行われました。また、授業に取り組む学生が真剣で、私語や携帯電話の使用者もいないことが話題となり、この状態に至るまでの授業者の授業改善の工夫についても披露されました。
授業の内容に関しても活発な議論が展開されました。なかでも、この授業で取り上げた「現実をいかに伝えるか」という話題に関連して、楽しい大学生活ばかりではなく、大学での厳しい実験や勉強をどうすれば受験生等にうまく伝えられるのか、という難しい課題についても議論が交わされました。
なお、スマートボード利用の授業については、参観者が検討会に出席できないとのことでレポートを提出していただきました。授業者には気づくことが難しいスマートボードの大きさに関する指摘は今後の活用方法を探るに当たって大いに参考となりました。
後期学期にも、「授業公開FDワークショップ」を実施する予定です。
[参考]案内ページ
(文責)牧野 治敏
尾澤 重知
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