第31回ひるFD 反転授業の体験~教員向けクリッカー講習を題材に~

 以下の日程で、ひるFDを実施しました。

[講演会の概要]

  テーマ: 反転授業の体験~教員向けクリッカー講習を題材に~

  担 当: 末本 哲雄(高等教育開発センター)

  日 時: 2014年8月5日(火)12:20~12:50
  場 所: 会議室1(旦野原キャンパス教養教育棟2階)

[案内文]

  毎週火曜日の昼休みに30分程度で可能な授業改善ネタを提供しています。
  興味ある方はお気軽にお立ち寄り下さい。

[内容]

   知識伝授を目的とした講義を宿題として授業時間前に行い、
   個別指導による知識定着や協働活動による応用力育成に必要な学習を
   授業中に行う教育手法として「反転授業」が注目されています。
   今回のひるFDでは、(教員向けの授業という位置づけで)
   クリッカー講習を題材とした反転授業を試みます。
   後期に向けた教育手法の検討材料として反転授業を体験してみてはいかがでしょうか。
   本筋ではありませんが、単にクリッカーの操作講習を受けたい人も参加可能です。

[事前課題](15~20分間程度)

   (1)クリッカーの説明ビデオを見る。
   (2)コーネル式ノート(A4用紙1枚程度)に、ビデオの内容をまとめ、質問と要約を書く。

[資料]

   ・コーネル式ノート(白紙,書き方,見本の3ページ)→見本は画像検索した方がよいかも

[対象]

   ・反転授業について関心のある教員
   ・クリッカーの操作講習を受けたい教員

[参加者]

   ・工学部…1名
   ・高等教育開発センター…1名

[報告]

  工学部でプログラミングの授業を担当している先生がお見えになりました。
  この先生は既に本センターのクリッカーを継続的に使っており、
  授業中に学生が寝なくなったという喜ばしい状況報告をいただきました。

  さらに効果的な授業を模索している中、「反転授業」という言葉に出会い、
  たまたま今回のひるFDのテーマが「反転授業」だったことを見て参加したとのことでした。

  既にクリッカーの操作は十分に理解していることから、
  反転授業による「クリッカー操作講習」を変更し、
  「反転授業」そのものについての情報提供を行いました。

  話題として、以下の点を強調しました。

   ・反転授業は単に「知識を家で、演習を授業時間に行う」ことを意味するものではない。
   ・必ずしも講義ビデオを見せることが反転授業の特色ではない。

   ・反転授業は「授業外時間でもできる学びは何か、教室内でないとできない学びは何か」を
    考えた結果である。

   ・学生一人ひとりのペースで学べる環境をうまく使うことが授業外学習の醍醐味である。
   ・従来の知識提供を授業外でやらせると授業時間にやることがなくなってしまう先生こそ
    新しい教育展開を模索できる。

   ・大人数講義で可能か?(具体的方法としては未解決)
   ・宿題をやってこない学生の対処は?(→やらないと損をすることを自覚させる)

  授業デザインを大きく変えることになるため、すぐには採用しづらいかも知れませんが、
  授業方法のひとつとして幅が広がれば嬉しく思います。

(文責)末本 哲雄

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