第42回ひるFD 「主体的な学びのための教学マネジメントの構築」報告(1)

 以下の日程で、ひるFDを実施しました。

[講演会の概要]

  テーマ: 「主体的な学びのための教学マネジメントシステムの構築」報告(1)
       ~義本博司「教学マネジメント改革と学修成果の可視化
        -現状と課題-」を紹介する~

  担 当: 末本 哲雄(高等教育開発センター)

  日 時: 2014年11月25日(火)12:20~12:50
  場 所: 高等教育開発センター室1(旦野原キャンパス教養教育棟2階)

[案内文]

  毎週火曜日の昼休みに30分程度で可能な授業改善ネタを提供しています。
  興味ある方はお気軽にお立ち寄り下さい。

[内容]

  11月22日(土)のシンポジウムで聞いてきた話をそのまま紹介します。

  今回は、義本博司[文部科学省大臣官房長官審議官(高等教育開局担当)]の
  「教学マネジメント改革と学修成果の可視化-現状と課題-」を取り上げます。

  学士課程教育の質的転換への好循環の徹底に向け、
  中教審答申や教学マネジメントに取り組む大学の調査データ、
  大学教育再生加速プログラムと大学間連携協働教育推進事業の採択校の特徴、
  新しい入試制度に向けた現状の考えと大学に期待することなどを話題としています。

  約20分間の話題提供に続き、参加者で議論を交わします。

[対象]

  ・大学教育改革の現状と課題、文部科学省事業の選定校の特徴に関心をもつ教職員

[参加者]

  ・経済学部・・・1名
  ・高等教育開発センター…2名

[報告]

  シンポジウムでの話題提供の後、本学の高大接続に関わる現状や取り組み、
 新しい入試改革や将来の学生が小中高で体験してくるであろうアクティブ・ラーニングの
 方法論的な継承をどのように考えるかについて、1時間半近くも話し込みました。
  その中で、近年の文部科学省事業に採択された事例の特徴や文部科学省が推進する方針を
 ふり返りながら、今後の教育改革に必要な視点を再確認しました。
  アクティブ・ラーニングの実施ややポリシーの制定などは、すでに多くの大学で
 教育の基本や基盤として位置づけられるようになっています。本学でも3つのポリシーに
 ついては整備ができていますが、学修成果の可視化や質保証体制の仕組み作りについては、
 やや遅れているような気がします。早く検討段階から実施段階に移らねばなりません。
  そして、地方国立大学として現状に当てられた問題や状況を逆手に取る勢いで、
 他の大学に対して見本となる取り組みやアイディアを提供していくことが期待されます。
  そのための当面の課題として、全学に向けた徹底化宣言とその端緒となる本学の
 アイデンティティの焦点化に向けた組織的活動(特にビジョン検討組織の機能化、
 IR組織の立ち上げ、良い取り組みの拡大支援)が重要だと、今回の議論から感じました。

(文責)末本 哲雄

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