第24回ひるFD 第15回目のまとめに使える授業技法

以下の日程で、ひるFDを実施しました。

[講演会の概要]

テーマ: 第15回目のまとめに使える授業技法
     ~ ホワイトボードにマインドマップを描かせる ~
担 当: 末本 哲雄(高等教育開発センター)
日 時: 2014年1月29日(水)12:20~12:50
場 所: 第1会議室(旦野原キャンパス教養教育棟2階)

[案内文]

毎週水曜日の昼休みに30分程度で可能な授業改善ネタを提供しています。
興味ある方はお気軽にお立ち寄り下さい。

[内容]

末本が第15回目の講義で採用している授業方法を紹介します。
端的にいうと、「この授業で学んだこと」をお題として、
3~5人で大きなホワイトボードにマインドマップを描かせる方法です。
当日は、進行手順と助言内容、学生が描いたマインドマップの紹介(15分間程度)、
ホワイトボードを使った作業の体験(15分間程度)を行います。

[対象]

・アクティブラーニングの導入を検討している教員
・教室設備を担当している職員

[参加者]

産学官連携推進機構・・・1名
高等教育開発センター・・・1名

[報告]

屏風型3連式ホワイトボードを使った1コマの実践例を紹介しました。

90分間の流れと講義手順を説明した後、
報告当日の1時間目に撮影した授業風景のビデオ(10倍速)を見てもらいました。

ビデオに合わせ、以下のことを補足しました。
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「この授業で学んだこと」をテーマに、学生3名にマインドマップを描かせました。
作業時間は約40分間です。

整理して「まとめ」たというよりは、みんなの思考を1枚に書き散らした状態になりました。
授業内容の「思い出し」をしたと表現した方が適切でしょう。
この講義時間では、授業内容のつながりや授業全体のねらいを再確認してもらうことを
目的としていたので、この状態でよいと思っています。

ホワイトボードには、学生の多様な授業経験が表現されていたように見え、
(グループワークの進め方、徹夜の初体験、プレゼンの技法、対話の状況など)
講義として末本が各回の要点を語っていくよりも、深く学習していた印象を受けました。

開始から20分ほど、学生は真面目に授業内容について描いているのですが、
次第に砕けた状況になり、講義時間外との話に飛躍していきました。
単なる言葉の連想ゲームになってしまうところもありますが、
教室外でこの学習内容がどのように生かされているのかが伝わってきました。

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説明後、参加者と「このようなディスカッション技法を早くから体験することは
就職活動時や就職してからも役に立つ。特に必要な状況に主体的に関与できるために
重要だろう」といった内容を話し合いました。

実技としての習得と併せ、その技法がどのように使えるのかを経験する機会を作り、
授業の端々で気づかせることも、授業設計として重要だと感じました。

来年も第15回目の「まとめ・振り返り」で使う予定です。

(更新)2014年1月29日
(文責)末本 哲雄

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