大学の学士力、質保証等の観点から注目されているジェネリック･スキルについて 本学の有志学生を対象とした調査結果と、その結果に基づく今後の指導方針の提案が報告されました。

［講演会の概要］

　　題　目:　ジェネリック・スキル測定【PROGテスト】結果報告
　　講演者:　松村 直樹　氏（株式会社リアセック　代表取締役社長）

　　日　時:　2012年3月7日（水）10:30～12:00
　　場　所:　教養教育棟27号教室（旦野原キャンパス）

［内容］

ジェネリック・スキルとして何を測定しているのか。

1. リテラシーの測定
   • 情報収集力
   • 情報分析力
   • 課題発見力
   • 構想力
2. コンピテンシーの測定
   • 環境と効果的に交渉する力を、対課題・対人・対自己の三領域に分けて測定する
3. 測定値の基準
   • 30代前半の活躍しているビジネスマンを対象とした同様の測定結果に基づいている

［本学学生の測定結果と提案］

1. 教育福祉科学部2年生は全国平均、文系の標準程度である。
2. 3年生のデータは少数であるが、リテラシーは低いがコンピテンシーが非常に高い。
3. 教職への就職希望の強い学生がリテラシー、コンピテンシー、自己管理能力も高い。
4. 本学学生の弱点の克服には問題解決学習が有効であろう。
5. リテラシー、コンピテンシーともに顕著に高い学生が数人いるので、
   大学の実績づくりのためにもひとつ上を目指すよう指導してはどうか。
6. 学生IRも考慮して、各学年での測定を提案したい。

［質疑応答の内容］

1. 優秀な学生は自力で就職できるので、その下の学生に注力すべきではないか。
2. 質問項目の意図を読み取って回答することによるデータの信頼性は大丈夫か。
3. SPIテストの弊害について。
4. 全国的な傾向からみた、学年進行に伴うリテラシーの伸びはどうか。
5. 入試形態と学業成績及びPROGテスト得点との対応関係。

　ジェネリック･スキルについては、学士力測定のエビデンスとして有効であり、また、今回実施した学生からも 好評であったので、今後も関連の事業を継続する予定です。興味のある方はご連絡下さい。

［参考］案内ページ
　　　　講演ビデオは こちら（学内限定）