「きっちょむフォーラム 2010」学内合同研修会

 本学での教育改善のための研修会として,本センターが毎年開催しているFD ワークショップで ある。教員だけではなく学生教職員が一堂に会し,実践報告をもとに議論を深め具体的な教育改善 のための方策を探るものである。また,今回は,特別経費による「ポートフォリオ研究会第1 回学 習会」も兼ねて開催することで,本研究会への参加者を募ることも目的としている。

 

[講演会の概要]

 

  日 時: 2010年11月24日(木)13:10~16:30
       第1部:学生教職員教育改善研修会(13:10~14:40)
       第2部:FDワークショップ「教育課題・教育実践検討会」(14:50~16:30)

  場 所: 教養教育棟35号教室(旦野原キャンパス)
       多目的会議室(挾間キャンパス:遠隔配信)

 

第1部:学生教職員教育改善研修会

 

(演題1)

「こんな授業はNO!大分大学版授業NGビデオPart2」の制作
 発表者:廣岩 喜奈 氏(経済学部学生),森 裕生 氏(工学研究科学生)

 

(演題2)

「学習ボランティア」の授業化(企画・体験等の学びのサイクル)による教育効果と 今後の充実方策
 発表者:中川忠宣教授(高等教育開発センター),
     関 法子 氏,川口 亜由美 氏(教育福祉科学部学生;「学習ボランティア入門」受講生)

 

 演題1 では,昨年に引き続き授業におけるNG シーンを学生によって再現した3 種類のビデオ(学 生の差別,資料の文字の大きさと量,授業内容と無関係な長話)が紹介された。視聴後の議論では, 脱線話の時間はどれくらいなら許されるのか,資料などの適切なサイズはどのようなものか,山形 大学が作成したビデオとの相違点は,などについて議論された。

  演題2 では,「学習ボランティア」として,本学教育福祉科学部附属中学校「サタデー・スタディー」 に参加した事例について,本事業の意図,参加にあたっての準備,実際の活動,検討課題について 学生と指導教員双方から報告があった。報告後の意見交換では,指導内容の質を高めることや,ボ ランティア先を自ら探すことの必要性があげられたが,この実践は,学生の学習効果を高める一方 で,生涯学習,高等教育,地域貢献を同時に達成できることで有意義であると確認された。

 ・参加人数教員15 名,職員2 名,外部講師1 名,学生35 名計53 名

第1部:FD ワークショップ「教育課題・教育実践検討会」

 

(演題1)

教員免許取得のために新設された授業科目への対応について
 発表者:藤田 敦准 教授(教育福祉科学部)

 

(演題2a)

体験型・グループワーク等双方向授業での教育改善に向けて
~特別経費『動機付けと形成的評価を重視した学士課程教育開発』〜
 発表者:市原 宏一 教授(経済学部)

 

(演題2b)

本取り組みで導入するポートフォリオシステムの概要(ポートフォリオ研究会第1 回学習会)
 発表者:末本 哲雄 講師(高等教育開発センター)

 

 演題2 では,教育改善プログラムとして,本年度特別経費として始まった事業日程が紹介された。これまでの取り組みとして 体験活動を組み込んだ大分の水,プロジェクト方学習の授業として大分大学を探ろう等の実績に ついて紹介があり,本事業の位置づけが説明された。ポートフォリオシステムの導入により学生自 身による形成的評価を取り入れることで,学士に相応しい学習能力を身につけさせる取り組みであ る。また,研究者を募る旨の要望が出された。

 また,演題2b では,具体的なポートフォリオシステムの概要が説明された。それによる効果につ いても説明された。

[参考]案内チラシ(PDF)

(更新)2011年3月31日
(文責)牧野 治敏

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